1950年代のフランス物の”ジレ”のご紹介をさせていただきます。
「ジレって何？」、「ベストじゃないの？」と、いう方・・・間違いではありませんが、こんな違いを知っていると今日ご紹介をするアイテムにも愛着を持って頂けるかと思います。
フランスでいう「vest（ベスト）」は、袖がない点は同じですが、ジャケットやコートのように、アウターとして着るものという意味が強いため、背面まで上質な生地を使い、装飾性の高いものであることが多く存在します。
ジレは、フランス語の「gilet」からで、日本の「チョッキ」やアメリカの「ベスト」と同じく、袖のない中衣を意味し、「インナーのベスト」という意味合いが強い物を指します。
ですが、本日ご紹介するものはあまり気張らずに着ていただけるものですので早速ご覧になってみてください。
フロント面にはウール、背面にコットンが使われたジレです。
背面はジレによくありがちなサテン地ではなく、コットンの物を厳選して入荷しておりますので、一枚で着ても様になる仕様です。
ざっくりとしたコットンの質感もぜひご覧ください。
そしてフロント面には細かいチェックとなかなかありそうでないディティールが目を惹きます。
フロント面には計4つのポケットが付き、機能性も抜群です。
ウエストも程よくシェイプされており、シルエットは抜群です。
背面のバックル部分には針差しのバックルが装備されておりますので、着たときのフィット感が調整していただけるのもこの年代の良いところです。
胸に付くペーパーはなんとサイズタグです。
この表記以外、ブランドタグや洗濯の表記など一切付かないのもこの時代ならではかと思います。
サイズ表記には「48」の文字が手書きにて書かれております。
日本人サイズでMサイズぐらいとなり、ほとんどの方に着用していただけるサイズ感かと思います。
そして、ライニングも全てコットンで作られており、更に左内側には内ポケットも付くというナイスなディティールです。
着用してみると着丈が短いこともなく、非常に安心感のある暖かいベストです。
外出するときには更にアウターやコートなどを着るのでこのジレがコーディネート的にもアクセントとなることは間違いありません。
70年近く前の未使用新品のジレ・・・なかなか手に入るチャンスはありませんのでこの機会をお見逃しなく・・・
実寸
前着丈 62��
後着丈 55��
肩幅 36��
身幅 51��